震える牛

作品情報

あらすじ

警視庁捜査一課・継続捜査班の田川信一（三上博史）は、未解決の「中野駅前　居酒屋強盗殺人事件」に疑問を抱き、捜査を始める。事件は５年前に発生。覆面姿の犯人が店員から金を奪い、店の奥で獣医師と暴力団関係者を殺害した。初動捜査での犯人像は金目当ての外国人。被害者同士の面識はなく、それぞれひとりで待ち合わせ相手を待っているところだった。地道な聞き込みを重ねた田川は、食肉加工会社・ミートボックスにたどり着く。さらに事件の直後、殺害された獣医師の部屋に空き巣が入り、２台のパソコンのみが盗まれていたことが発覚する。犯人の真の目的は金ではなく２人を殺害することだったのでは？　捜査を進めていく中、田川はニュースサイトの記者・鶴田真純（吹石一恵）と再会する。鶴田も、読者から得た情報をもとに“裏に顔が利く”という悪評のあるミートボックスの食品偽装疑惑を探っているところだった。

震える牛 シーズン12013年

第1話

5年前に起きた強盗殺人事件。当時は金目当ての外国人による通り魔的な犯行と思われたが、犯人逮捕には至らなかった。警視庁捜査一課・継続捜査班の田川信一（三上博史）は、この事件を再捜査する。調べを進めるうち、事件は計画的犯行によるものだと思われた。一方、ニュースサイトの記者・鶴田真純（吹石一恵）は、食品偽装問題を追っていた。ある食肉加工会社を取材中、偶然田川と再会する鶴田。2人には過去に因縁があった。

第2話

食肉加工会社・ミートボックス元社員の小松（温水洋一）から、ミートボックスが悪質な食品偽装を行なっている事実を聞く鶴田（吹石一恵）。その頃、田川（三上博史）はミートボックス社長・八田（古田新太）が、殺された西野（橋本さとし）と知人だったことを知り八田を怪しむ。さらにミートボックスの主要取引先が大手スーパーのオックスマートだと分かり、取締役の滝沢（小林薫）と本部長の柏木（平山浩行）に聞き込みをするが…

第3話

八田（古田新太）は、西野（橋本さとし）を殺したのは柏木（平山浩行）ではないかと推測。契約を打ち切りにしたい滝沢（小林薫）に対し、八田は自社製品販売継続のため、脅迫する。そんな中、田川（三上博史）は事件のもうひとりの被害者・赤間（本田大輔）が、出入りしていた牧場を訪れる。獣医だった赤間は、牛を診察していたのだ。田川は牧場主の増渕（竜雷太）に話を聞き、何か知っているのではないかと勘ぐる。

第4話

柏木（平山浩行）は、オックスマートそして自身が経営する焼肉店に増渕牧場の牛肉を仕入れていた。田川（三上博史）は、BSEが発症した事実を知った赤間（本田大輔）と、問題の牛を秘密裏に処理した西野（橋本さとし）を口封じのため、柏木が殺したのではないかとにらむ。その頃、鶴田（吹石一恵）は、ミートボックスの食品偽装を暴くため、証拠を持ち出そうとする小松（温水洋一）と音信不通となり、不吉な予感がしていた。

第5話

5年前に起きた事件の容疑者として逮捕された柏木（平山浩行）。しかし、警察上層部とオックスマート幹部との黙約により、動機はBSEの疑惑を隠蔽するためではなく、痴情のもつれとして世間には公表された。鶴田（吹石一恵）は、真実を公表することができなかった警察組織、そして田川（三上博史）に失望する。だが企業ぐるみで隠蔽工作を図っていたオックスマートを捜査するため、田川は鶴田の協力を仰ぎ最後の手段に出る。