.hack

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作品情報

シリーズ数 3シーズン
話数
  • シーズン12002年28話
  • シーズン22003年12話
  • シーズン32006年26話

全66話

あらすじ

2007年、人々はネットワークゲーム「The World」に熱狂していた。その中で“呪紋使い”を使うプレイヤー・司は、自分の身に起きた異変を抱えたまま一人で彷徨っていた。一方、この「The World」に起こりつつある大きな“異変”を憂い、プレイヤー・昴は“紅衣の騎士団”を率いて……。

.hackシーズン12002年

Role Play(ロールプレイ)

高速インターネットが普及した近未来。ネットワークゲーム「The World」で、司と呼ばれる「呪紋使い」を操作していたプレイヤーがログアウトできなくなってしまう。精巧に作られたバーチャルワールドで、司は「痛み」を感じると同時に、他のキャラクターにはない絶対的な力「ガーディアン」を手に入れる。

Guardian(ガーディアン)

司を守るガーディアンの攻撃は、対戦したキャラクターのプレイヤーにも現実世界での傷を負わせてしまっていた。そのニュースは現実世界と「The World」のプレイヤーの耳に入り、ゲーム世界の秩序を守る「紅衣の騎士団」は、その原因となった司を追い求める。一方、司は猫の姿のキャラクター・マハに導かれて…。

Folklore(伝承)

司の存在は、不審と疑惑を多くの者に抱かせることになった。異なったルールを認められない銀漢、司というキャラクターを動かすプレイヤーに興味を抱くベア。そして、「The World」にはなかったガーディアンの出現が、噂の域から出なかった隠しアイテムの存在を、再び浮かび上がらせる。

Wanted(指名手配)

個人データが照会され、司が10日間ログアウトしていないことが判明した。唯一の守護者=ガーディアンを連れて歩き、「The World」に居る誰もが知るキャラクターとなった司。その真実を知るためベアが、隠しアイテムとの関連を知るため楚良が、紅衣の騎士団に対し司との対話を提言する。

Captured(虜囚)

司に出会うまで、そこはゲームであり遊び場だった。だが、虚構として作られた世界はミミルの前で少しずつリアルを含んでゆく。異なる立場、相入れない考えを抱く者たちの共有する目的が、ひとりのキャラクターを捕らえるための大きな罠を生み出す。

Encounter(エンカウント)

プレイヤーの拘束。その異常事態は多くの困惑を生み出していた。 BTに疑念をぶつけるミミル。司に起きた異変を目の当たりにする昴。 好奇心という名の欲望に忠実に動く楚良。そして、紅衣の騎士団にガーディアン出現の報告が入る。

Reason(理由)

司のことが気になって仕方のないミミルの前に、ひとりのプレイヤーが現れた。 まだ「The World」に入って間もない初心者・A-20。 ミミルは、彼女の行動と言動に振り回されながら、そこで1つの答えを見つけ出す。

Promise(約束)

中途半端だから気になる。だったら、 好きか嫌いか判るまで、トコトンまで付き合ってみればいい。 誰もその行方を知らない司へ「待っている」とメールを出し、 ミミルは高山都市の広場でひとり待つことを決めた。 司が来てくれることを信じて。

Epitaph(エピタフ)

「Key of the Twilight」と司の謎を解くため、ミミルやベアたちは、新たなキャラ・ヘルバとのアクセスを試みる。 そして浮び上がる新たな謎。その頃、司は、温かな「生」と、冷たい「死」を体験する。

Compensation(代償行為)

楽しむためにアクセスした『The World』内で、 人はリアルでの責任と行為を引きずり続ける。リアルで成し得なかった人としての責務、 その代償をベアは司へ関わることで逃れようというのか。 人と関わり続ける行為とは…。

Party(パーティー)

司を友達と言い切れるようになったミミルは、戦いのない知識をメインにしたサブイベントに司を誘う。人との関わりを避けてきた司にとって、それは初めてのパーティー。多くの謎と不安の中だけに存在していた司が、 ミミルやベアに初めて笑顔を見せる。

Entanglement(錯綜)

リアルでの司を追うベアは、ついに確証とも言える何かを得る。確証は不安を生み、不安は伝説のアイテムの探究へとベアを動かして行く。司を監視下に置こうとするBT。司との会話に不安を抱く昴。 海の底に沈んだ司の心を捕らえているモノとは…。

Twilight Eye(黄昏の眼)

次第にその謎が解かれていく『Key of the Twilight』。司は、伝説のアイテムの所有を条件に、その探究への参加を決意する。クリムを利用し、楚良と共謀するBT。謎のハッカーから情報を手に入れるベア。漆黒の雲が消える時、天空に黄昏の眼が現れた。

Castle(逆城都市)

天上から建ち並ぶ数多の塔。伝説のアイテム『Key of the Twilight』を手に入れるため、3つの思惑が異質なfieldを走る。その中心で待つものとは何か。残滓と化した思念がループする場所で、司が得たものとは。

Evidence(証)

“黄昏の眼が開く時、キー・オブ・ザ・トワイライトが姿を成す。”昴は、幻のアイテムを求めた今までを振り返りながら、司のことを考える。出会いと、触れ合いと、そして・・・。逆城都市へ赴いた司を思っていたその時、昴の目に涙が伝った。

Depth(深淵)

忘れられたfield、その中心部に存在した謎の男の意思。ミミルたちは、確かにその場所へ行き、帰還した。だが、クリムは強制終了を余儀なくされたという。では、司は…。『死』から再生された司は、自我の問題につきあたる。

Conflict(コンフリクト)

コンセントさえ抜けば、消える世界。その中だけの人間関係に、何故こうも熱くなれるのか。煩わしさを理由に、人との関わりから1歩離れていたBTは、いつしか自分が利害関係と、孤独に染まっていたことを知る。

Declaration(宣言)

システムを超越した能力と、秩序を乱す行動を起こす司。その存在は、秩序を重んじる紅衣の騎士団にとって、無視はできない。だが、騎士団の長であり拠り所である昴は、司を擁護し続ける。その矛盾への反発と、騎士団の強化を望む銀漢は、ついにあってはならないはずの行動を起こす。

Recollection(追憶)

「ここに居たい」。昴の一途な想いが結実した紅衣の騎士団。その存在が無に帰る時、自らの想いもまた否定されるのか。集団から個へ、守られる者から一介のPCへ。昴は知らぬ間に、司の元へと歩いていた。

Tempest(嵐)

言葉だけではないコミュニケーションを通し、昴は司の心を徐々に解かし、ついに『僕だけの場所』を目にする。眠れる少女だけが居るはずの部屋。これが全て謎の核心なのか…。だがその一方、BTと楚良は、自分たちの計画に銀漢を巻き込もうとしていた。

Despair(絶望)

昴に『僕だけの場所』を見せて以来、司の姿は消えた。と、同時に倒せないモンスターの出現という形で表出し始めた『変異』。『Key of the Twilight』との決着を付けるべく、ベアはヘルバに会うことを決意する。

Phantom(幽霊)

ベアたちは再び『ハロルドの残滓』に会い、問いかける。彼が希望を託した少女とは?少女の覚醒を歪めようとする存在とは?――The Worldの有り様を決定づける少女――その行く末を決める唯一の担い手、それが司なのか。

The Eve(前夜)

司に関わった全ての者たちに1通のメールが届く。司を利用してきた『意志』との戦いの場が決まったのだ。各々の決意を胸に集うベア、ミミル、昴たち。だが、そこに司の姿は…。

Net Slum(ネットスラム)

今、過去の事象が重なり会い、1つの絵を描き、成すべき対策と獲得目標が明確になっていく。全ての元凶は『偏在する意志』。司の心を繋ぎ止める唯一の存在=昴を狙い、ガーディアンの触手が伸びる!

Catastrophe(カタストロフ)

様々なfieldを越え、執拗に司を狙う『偏在する意志』。「回復役は僕が引き受けるよ」戦いの中、いつしか司は『本当の仲間(パーティ)』の一員になっていく。際限なく繰り返されるガーディアンの攻撃。その時、司たちの前にマハが現れた。

Return(帰還)

「あなたに関わるべきではなかった」「僕に構わないで」「あんたなんか大嫌い!」『偏在する意志』が作り出した最後の罠『絶望』。だが、信頼を確実なものにした司は怯まない。そして、ついに眠れるアウラの目が開かれる。

Season 1

Bear joins Mimiru for an event held in the Dungeon of Nankoflak, a newly reopened dungeon known for giving rise to many a legend in the past. But Mimiru isn’t there for the experience points or the treasure, but rather memories of one of her first experiences in The World, and the players she met there.

Season 1

Helba organizes a party in the Net Slum and everyone is invited!

.hackシーズン22003年

伝説の勇者

偶然にも同時に当選した<限定キャラ>を切っ掛けに、怜奈は双子の兄・秀悟を誘い、ネットゲーム「The World」にアクセスした。だがそこに、設定以上にハイレベルなモンスターが出現した。懸命に逃げるふたり。「死ぬのか…」あきらめとリスタートへの思いがシューゴを包む。その時、白衣の少女が降り立ち…。

カイトの腕輪

<花見イベント>会場はミレイユが目覚めさせてしまったモンスターで大パニック。呪紋も物理攻撃も効かないモンスターに焦ったシューゴは「データドレイン」を撃つ。だが、その光は飛び散り、味方の技が効かなくなってしまった。その時、シューゴの背後から声が掛かる。そこには、最強の拳闘士のひとり・凰花の姿があった。

不死鳥の羽

腕輪の力をコントロールしようと、レベルアップに励むシューゴ。だが、いつの間にかレナにも大きな差をつけられ、シューゴは自分の腑甲斐なさを感じふてくされてしまう。病気に苦しむプチグソを抱いたほたると出会ったのはそんな時だった。ふたりは、その特効薬を求め、無理を承知でハイレベルエリアへ向かう。

七夕の夜

三十郎との修行で何かを掴み始めたシューゴは、ある日、レナに誘われ「七夕イベント」へ参加することにした。竹林に囲まれた特設エリア。願い事が書かれた短冊。多くのプレイヤーが集まり、いつにない盛り上がりを見せるイベント会場。だが、「織姫争奪バトルロイヤル」の最中、予定外の倒せないモンスターが現れて…。

恐怖の館

レナとシューゴの周囲で連続する不可思議な事件。その異質さに不安を感じるバルムンクと三十郎だが、「The World」の楽しさを知ったばかりのふたりには、その声は届かない。そんなある日、腕輪をくれた少女からと思われるメールが届いた。そのメールに書かれた不気味な洋館へと向かったシューゴたちだったが…。

湯けむりの罠

レナが消えたのは<限定イベント>だと信じるシューゴたちは、差出人不明のメールに望みを掛け、指定されたエリアに向かう。「The World」で初めて見る温泉に喜ぶミレイユたち。その時だった。レナの無事を祈るシューゴの思いが届いたのか、湯けむりの向うからレナの声が聞こえて来て…。

黄昏の月

「このエリアでレナが消えた…」それはゲーム内だけのことでは終らなかった。ほぼ同時に、怜奈がリアルで原因不明の昏睡状態に陥っていたのだ。「もし、行方不明のレナを見つけることができれば、リアルの怜奈も意識が戻るかもしれない…」一筋の希望を胸に抱き、シューゴはひとりゲートをくぐる。

孤高の騎士

派手な動きはするなという三十郎たちを振りきり、シューゴは、レナへ繋がる唯一の手掛かり=改造モンスターを探し始める。だが、その動きはシューゴを狙う邪悪な意志だけでなく、今回の事件を捜査する碧依の騎士団にも捉えられていた。絶体絶命のシューゴの前に、かつて騎士と呼ばれた赤い目の男が現れる。

崩壊の足音

レナから届いた一通のメール。だが、そこから何の手掛かりも導き出せず、シューゴたちは失望に包まれ始めていた。その時、意外な人物・レキがシューゴの前に訪れる。敵対関係にあるはずのレキから知らされる糸口、手渡されたリスト。腕輪に秘められた新たな力を使い、シューゴは禁断の地・プロテクトエリアに飛ぶ!

幻の都

CC社が公表した事件の真相。だがそこには、自社の保身を考えた言葉が並んでいた。このままでは事件は消え去り、レナは戻ってこない。焦るシューゴ、だがそれはシューゴに関わった他の者たちも同様だった。今、自分がすべきことは、出来ることは何か。決意を新たに、カオスゲートへ向かうシューゴに三十郎たちが合流する!

世界の終わり

ゲートハッキングを使い、ネーベルモントへアクセスしたシューゴ。だが、そこで待っていたのはレナではなく、放浪AI・モルティだった。「The World」内の中でモルティが望む「完全な死」。そのため、レナは狙われたのか。捕われたレナを前に、シューゴたちは、モルティに作られたウィルスに汚染されていく…。

伝説のはじまり

ウィルスに侵され、使えない魔法と装備品。アイテム攻撃の数も残りわずか。モンスターに捕われたレナとアウラを救おうとシューゴたちは、自らデータドレインを受ける覚悟を決める。動けなくなったバルムンク、神威、三十郎、凰花…。ミレイユ、ほたる、シューゴによる最後の攻撃。その時、捕われていたアウラの口が開き…。

.hackシーズン32006年

Welcome to “THE World”(歓迎)

「The World R:2」に初めてログインしたハセヲは、PK(プレイヤーキラー)に殺されてしまう。そんな彼を左腕に異形のデザインを持つPC(プレイヤーキャラ)オーヴァンが助ける。そして、ハセヲに「キミには資質がある」と言うオーヴァン。その瞬間から多くのプレイヤーがハセヲに接触を始めて…。

Twilight Brigade(黄昏の旅団)

オーヴァンからギルド<黄昏の旅団>へ入らないかと誘われるハセヲ。だが、彼が何者なのか、<黄昏の旅団>が何をしようとしている集まりなのかを掴みきれないハセヲは、それを拒む。その後、ハセヲは以前、<黄昏の旅団>にいたプレイヤーたちと出会い、オーヴァンがギルドを結成した目的ともいうあるモノを知り…。

Join(入団)

出所不明の噂がハセヲを困らせていた。見知らぬプレイヤーたちが次々と現れ、「伝説の黒いマルチウェポン」や「レアキャラの進化系」ではないかと尋ね囃し立てられるハセヲ。その時、巨大ギルド<TaN>の俵屋が現れ、ハセヲを助ける。そして、<TaN>と<黄昏の旅団>の思惑の狭間で、ハセヲが固めた決意とは…?

Forefeel(予感)

ハセヲが<黄昏の旅団>に入ったという情報は、「The World」中に広まっていた。それと同時に、<TaN>に幻のアイテム「キー・オブ・ザ・トワイライト」のオーダーが入り出す。その頃、オーヴァンから謎のアイテムを手渡されたハセヲは、志乃と共に管理者さえ手が出せないエリアへと向かい…。

Distrust(不信)

次々と<黄昏の旅団>に関わりのあるプレイヤーたちがPK(プレイヤーキル)された。一方、<TaN>の直毘の元に不思議なアイテムが持ち込まれる。それは、以前の「The World」には溢れるほどあったが、今では誰もが持て余す仕様にはないモノ。<黄昏の旅団>の切り崩しを狙う直毘は、それを俵屋に預けて…。

Conflict(葛藤)

<TaN>のメンバーと接触したハセヲ。それはハセヲを孤立させただけでなく、<黄昏の旅団>内部に不信感をまき散らした。そして、現実世界の空を流星群が流れるという日、「The World」では、志乃に指定された洞窟を調査し始めた匂坂とタビーの元に、天井から見たことのない光の粒が降り注ぎ…。

Intrigue(錯綜)

<黄昏の旅団>のメンバーを狙うPK。ゲームデータを乱す仕様外の光の粒。それらの存在でハセヲたちの警戒心は、高まっていた。そんな中、<黄昏の旅団>のメンバー・匂坂は、秘密裏に渡されていたウィルスコアを俵屋に返す。だが、元<黄昏の旅団>のメンバーであるゴードの元に、ウィルスコアの新たな情報が届き…。

Starting(始動)

ゲーム管理者も手が出せない異質なエリア・ロストグラウンドでウィルスコアを探索中、突然転送されてしまったハセヲ。そして、エリア内で発見された巨大な3本の傷跡。ゲームのグラフィックをも改ざんするその“力”は何を示しているのか? 一方、独自に情報を集めていたゴードは、新たなウィルスコアの存在を知り…。

Melle(混戦)

ロストグラウンド“コシュタ・バウア”で見た5つの塔。そこに異なる5つの光を見たハセヲは、志乃と自分の持つウィルスコアの色が違うことを知り、1つの仮説を立てる。 それを聞いたオーヴァンは「動く…」と決断する。だが、全てのウィルスコアが揃っているわけではなく、欠けた1つを取り戻すため、匂坂が走る!

Missing(行方不明)

コシュタ・バウアにある神殿の上層部へと駆け上がるオーヴァン。その眼下では、<TaN>の裏側を担う“暗部”のPCたちと<黄昏の旅団>との戦いが繰り広げられていた。ゴードやBセットたち元<黄昏の旅団>のメンバーも加わり、意気上がるハセヲたち。だが、そんな彼らを見て、エンダーは謎の微笑みを浮かべて…。

Discord(不和)

コシュタ・バウアでの戦い後、ギルドの裏の存在が露見した<TaN>は、解体処置がとられた。そして、<TaN>を倒した<黄昏の旅団>が「キー・オブ・ザ・トワイライト」を手に入れたという噂がゲーム内で流れ出す。一方、<黄昏の旅団>では、オーヴァンを巡り、再びメンバーたちの疑心が広まっていて…。

Breakup(解体)

オーヴァンの目的であり、<黄昏の旅団>の存在意義でもあった「キー・オブ・ザ・トワイライト」の探索。それを巡る攻防を経て、オーヴァンが何者なのか、その真実を知らなかったことを改めて思い知るハセヲたち。次第に<黄昏の旅団>のメンバーそれぞれの疑心が絶望に変わっていく。志乃は、その流れを止められるのか?

Tragedy(悲劇)

<黄昏の旅団>は解散した。やることもなく、ただフィールドに座るハセヲと志乃。あるかどうか分からないものを探し回っていた日々。その思い出を忘れるため、匂坂はタビーと新しいギルドを作る。だがその直後、匂坂は突然「The World」から去ることを決意する。その時、タウン内にノイズが走った!

Unreturner(未帰還者)

大聖堂で志乃を救うことができなかったハセヲ。回復や蘇生のアイテムも効かずに消えた志乃のグラフィックデータ。唯一の手掛かりは、台座に刻まれた3本の傷跡だけだった。一方、フィロから「あれがトライエッジだとしたら、どうにもならん」と言われるタビー。そして、ハセヲは志乃のリアルに起こっている事実を知り…。

Pad(肉球)

オーヴァンが消え、匂坂は去り、志乃が倒れた。「The World」で得たほとんどであり、そこにいる理由を失っていたタビー。彼女が仲の良いふたりのPC・カシミアとウールに出会ったのは、そんな時だった。ちょっと前の自分と同じゲーム初心者であるふたりに、タビーは装備や戦い方を教え始めて…。

Resolution(決断)

リアルで意識不明に陥った志乃を助けるため、唯一の手掛かりであり、犯人かもしれないトライエッジに会いたいと思ったハセヲ。彼はトライエッジと出会い、唯一、生還したフィロに迫る。「今のお前では、無理だ!」と拒んでもなお詰め寄るハセヲに、呪杖を振るうフィロ。しかし、ハセヲは幾度となく立ち上がり…。

Painful Forest(痛みの森)

ハンパないモンスターが休みなく現れ、クリアすると飛び級で強くなれるという噂の期間限定イベントに、ハセヲは足を踏み入れていた。噂に違わぬモンスターに苦戦するハセヲ。その時、回復系のエフェクトがハセヲを包む。それは、三郎と名乗る撃剣士からの援護だった。一方、フィロたちにも見知らぬPCが近づいていて…。

Limit(タイムリミット)

クリアしなければ得られない何かを求め、ハセヲは期間限定イベントを戦っていた。中に入らなければショートメールさえ通じない“痛みの森”。そのフィールドの外で、戦っているハセヲを見つめる目があった。そして、ハセヲに再び近づくPC…。イベントの終了時間が迫る中、遂にイベントをクリアするPCが現れる!

Violation(違反)

裏の存在が暴露され、<TaN>を中傷する声は多い。だが、<TaN>によって「The World」内のトレードに誰もが納得できる基準があったことも間違いない。そんな<TaN>の解散は、その基準の崩壊=アイテム価格の高騰と同時に、アイテムをリアルマネーで売買する業者の台頭を引き起こしていた…。

Pursuit(追求)

未帰還者になった志乃を救う唯一の手掛かりであるトライエッジを探すため、ハセヲは最も可能性があると思われるPKたちを襲い始める。だが、「The World」では、トライエッジ失踪の噂が流れていた。高ぶる気を抑えないハセヲに、情報をちらつかせ近づくPCたち。彼らの狙いは? そしてハセヲの決断とは!?

Defeat(敗北)

ロストグラウンドで誰かと戦うトライエッジを目撃したPCがいる。それまでの噂とは違い、PCの具体的な容姿が確定されたその噂を信じ、ハセヲは殴られ屋の碧に迫る。全てを力で、ひとりで押し進めようとするハセヲ。そんな彼に何をしてあげられるのか悩むタビー。だがそれは、藤太の一言で新たな動きに変わっていく…。

Bonds(絆)

トライエッジがあるPCに撃退されたと聞き、リアルの志乃は病院に任せようというフィロ。だが、ハセヲはトライエッジに会うため、PKを続けると譲らず、フィロに背を向けてしまう。その頃、PCの区別なく支援するギルド<肉球団>を作ったタビーは、初心者支援を目的としたギルド<カナード>のメンバーと出会い…。

Trial(試練)

ハセヲの監視を続けていたギルド<レイブン>に、クーンが加わった。彼に特別な力を見た<レイブン>のギルドマスター・八咫は、彼に<レイブン>の目的を話す。その頃、強大な罠に足を踏み入れようとしていたハセヲ。その情報を掴んだタビーは、<肉球団>のメンバーを引きつれ、罠が仕掛けられたフィールドへ向かう。

Confront(直面)

仕掛けられた罠を切り抜けたハセヲ。だが、その行為からつけられた字“死の恐怖”の話題が、ゲーム内に広まっていく。その頃、しばらく姿を消していたオーヴァンがハセヲの眼前に現れる。その姿を追いかけ、アルケケルン大瀑布でオーヴァンと再会するハセヲ。今までの経緯を問いつめるハセヲに、オーヴァンは…。

Truth(真実)

グレーマ・レーヴ大聖堂でハセヲが消えて以来、彼を見た者はいなかった。未帰還者にはなってないはずだが、何故? ハセヲを知るPCたちが彼を心配する中、フィロはタビーや藤太にあるメッセージを告げる。一方、<肉球団>のメンバーとの確執を感じ始めたタビーは、自分が本当にしたいことは何なのかと自問して…。

Determination(決心)

大聖堂での戦いから数日後。「The World」にログインするハセヲ。だが、そこはハセヲにとって、初めてログインした「The World」とは違っていた。たった数ヶ月の間に起きた様々な事柄が「The World」の感じ方を変え、ハセヲ自身を変えていたのだ。そして今、ハセヲは新たな一歩を踏み出す。

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