銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅

作品情報

あらすじ

数千年後の未来、宇宙空間に進出した人類は、銀河帝国と、自由惑星同盟という“専制政治”と“民主主義”の2つの異なる政治体制を持つ二国に分かれた。 この二国家の抗争は実に150年に及び、際限なく広がる銀河を舞台に、絶えることなく戦闘を繰り返されてきた。長らく戦争を続ける両国家。銀河帝国は門閥貴族社会による腐敗が、自由惑星同盟では民主主義の弊害とも言える衆愚政治が両国家を蝕んでいた。そして、宇宙暦8世紀末、ふたりの天才の登場によって歴史は動く。「常勝の天才」ラインハルト・フォン・ローエングラムと、「不敗の魔術師」と呼ばれるヤン・ウェンリーである。ふたりは帝国軍と同盟軍を率い、何度となく激突する。

銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅シーズン12018年

永遠の夜の中で

ラインハルト上級大将率いる銀河帝国軍は自由惑星同盟方面へ進攻。2倍の戦力を有する自由惑星同盟軍によって包囲されそうになるが、同盟軍の兵力分散に乗じ、各個撃破戦法により二個艦隊を壊滅に追い込む。そんな戦況の中、旗艦ブリュンヒルトは自由惑星同盟軍の無線を傍受。同盟軍全艦隊に向けられたその通信は「最後の瞬間に勝っていればいいのだ」という内容で、勝利を確信していたラインハルトには信じられないものだった。

アスターテ会戦

同盟軍の予想を裏切る行動をとった帝国軍艦隊により、同盟軍は第四艦隊、第六艦隊が壊滅、第二艦隊の司令官も重傷を負う。艦隊の指揮を引き継いだヤンは、ラインハルト率いる帝国軍艦隊が中央突破戦法を取ると予測。あらかじめ準備していた対応策により帝国軍に反撃する。同盟軍は、帝国軍のアスターテ星域への侵入をかろうじて防いだが、二個艦隊を喪失。損害は大きかった。一方、ラインハルトは二倍の敵を撃破した功により帝国軍元帥に昇進するのであった。

常勝の天才

ラインハルトの姉アンネローゼは、皇帝の寵姫となり皇宮内で暮らしていた。姉の館を訪れるラインハルトに同行することとなったキルヒアイスは、二人と出会った少年時代からの日々を思い返す。そして、当時と変わらぬ笑顔で出迎えてくれたアンネローゼから、これからも弟を見守り、道を誤った時には導いてほしいと頼まれるのだった。

不敗の魔術師

学資を負担せず歴史を学ぶために士官学校へ入学したヤンだったが、卒業後は自由惑星同盟軍へ入隊。「エル・ファシルの戦い」では、民間人300万人の脱出計画を成功に導き、英雄と讃えられる。その功績により少佐に昇進したヤンは、士官学校時代の先輩であるキャゼルヌ少将の勧めにより、戦争孤児を養子にすることになった。

第十三艦隊誕生

戦没者慰霊祭でのトリューニヒト国防委員長の演説中、ただ一人席を立たなかったヤンは、過激な国家主義集団である憂国騎士団に自宅を襲撃されるが、散水機で撃退。部屋の後始末も終わらぬまま、統合作戦本部のシトレ本部長に呼び出される。そして、創設される第十三艦隊の司令官任命と、イゼルローン要塞攻略という最初の任務を知らされる。

イゼルローン攻略[前編]

アスターテ会戦で壊滅した第四、第六艦隊の生存者と新兵を中心に編制され、規模も通常の約2分の1しかない第十三艦隊の司令官となったヤン。最初の任務は、自由惑星同盟軍が過去6回、攻略に失敗している銀河帝国軍の重要拠点イゼルローン要塞の攻略であった。しかし、ヤンには成算があり、作戦のために必要な物資や人員の調達をキャゼルヌに頼んでいた。

イゼルローン攻略[後編]

銀河帝国軍に偽装したシェーンコップと2名の“薔薇の騎士（ローゼンリッター）”隊員は、イゼルローン要塞への入港に成功。諜報活動で得た重要な機密情報を伝えるためと、要塞司令官への面会を要求する。司令官のシュトックハウゼン大将は許可を出すが、司令室警備主任のレムラー少佐は警戒を緩めず……。

カストロプ動乱

15年間にわたり帝国皇帝の財務尚書を勤め、公金の横領などで私腹を肥やしていたカストロプ公が事故死した。帝国の財務、司法省は、カストロプ公が不当に蓄えた財産を没収しようと調査官を派遣するが、息子のマクシミリアンは反発。「カストロプ動乱」が始まった。ラインハルトの推挙により勅命を受けたキルヒアイスは、動乱討伐へと向かう。

それぞれの星

イゼルローン要塞占拠から約3か月後、自由惑星同盟最高評議会では、レベロ財政委員長が銀河帝国との講和による停戦を訴えていた。アスターテ会戦における戦死者の遺族年金や、イゼルローン要塞陥落時に捕らえた50万人の捕虜が国家財政をさらに圧迫していたのだ。その頃、ヤンは辞表を提出するため、シトレ統合作戦本部長を訪ねていた。

幕間狂言

自由惑星同盟軍統合作戦本部では、銀河帝国領への大規模遠征に向けての会議が行われていた。作戦参謀フォーク准将が立案した作戦に対して、ビュコック中将やヤン中将らは、帝国領深く進攻することから生じる兵力分散の危険性や補給計画の不備を指摘するが……。一方、迎撃軍の指揮を任ぜられたラインハルトは、同盟軍を帝国領深くへと誘い込み、一挙に殲滅する計画を立案していた。

死線[前編]

フェザーン自治領に駐在中の帝国高等弁務官レムシャイド伯は、自治領主ルビンスキーから、自由惑星同盟軍が帝国領内への大規模攻勢を企図しているとの情報を入手。帝都オーディンへと報告した。銀河帝国宰相代理のリヒテンラーデ侯は、軍功を重ね続けるラインハルトを警戒しながらも、その力を同盟軍迎撃に利用しようと目論む。

死線[後編]

補給不足にあえぐ同盟軍遠征艦隊。この危機を救うはずだった輸送船団は、キルヒアイスの猛攻の前に壊滅した。頼みの綱の補給も届かず、意気消沈した同盟軍艦隊に、帝国軍の猛反攻が加えられる。ラインハルト麾下の精鋭たちが次々と同盟軍艦隊を撃破していくなか、ヤン率いる第十三艦隊もケンプ艦隊の攻撃にさらされていた。

銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅シーズン22019年

アムリッツァ

3000万人を動員し、帝国領への大規模進攻を実行した自由惑星同盟軍だったが、ラインハルト率いる銀河帝国軍の反転攻勢により三個宇宙艦隊が壊滅。ヤン率いる第十三艦隊は、九割の戦力を維持していたものの、各艦隊は深刻な損害を被っていた。しかし、総司令官ロボスは、残る戦力のすべてをアムリッツァ星系へ集結させての決戦を命じ、ラインハルトもアムリッツァ星系に全艦隊を集結。再び、両軍の戦いの火ぶたが切られようとしていた。

皇帝崩御

銀河帝国皇帝フリードリヒ四世が後継者を指名しないまま、心臓発作で急死した。亡き皇太子の息子で、唯一の直系の嫡子であるエルウィン・ヨーゼフは、まだ5歳。皇帝の娘を娶ったブラウンシュバイク、リッテンハイム両家は、それぞれが自らの娘を女帝の地位に就かせようと画策。皇帝の三人の孫の後見人による帝位継承権争いが静かに始まった。どの派閥にも属していないラインハルトにも、その武力を求めて、ある勢力が近づいてくる。

嵐の前

自由惑星同盟軍がイゼルローン要塞を攻略した際、捕虜にした銀河帝国軍兵。銀河帝国軍がアムリッツァ星域会戦で捕虜にした自由惑星同盟軍兵。双方200万人ずつの捕虜がイゼルローン要塞で交換されることとなった。同盟側の代表は、イゼルローン要塞司令官のヤン。帝国側の代表は、捕虜交換の提案者ラインハルトの名代であるキルヒアイス。戦場で知略を競ったこともある二人の用兵家は、捕虜交換の式典で初めて相見みえることとなった。

発火点

幼帝エルウィンの後見人となったラインハルトとリヒテンラーデに対する、ブラウンシュバイク、リッテンハイムを中心とした門閥貴族たちの反感は、募るばかり。そんな中、マリーンドルフ伯爵の一人娘ヒルダは、オーディンの元帥府を訪ねて、ラインハルトとの面会を実現。突然の訪問の意図を訪ねられると、明日にも起きるであろう内戦に際して、マリーンドルフ家はラインハルトの味方になる、と告げるのだった。

ヤン艦隊出動

Only a short time has passed since the Alliance’s failed invasion of the Empire, and an assassination attempt on Admiral Cubersly, a key figure in the Alliance Navy, further deepens the people’s anxiety. On top of that, an accidental explosion the following day takes fourteen young soldiers’ lives. Growing discontent has caused revolts to break out on several planets within the Alliance. Bewcock orders Yang to put down these revolts, but before Yang has a chance to deploy, a coup d’état is executed on the capital planet Heinessen.

流血の宇宙

The Lippstadt Nobles Coalition devises a plan to lure Reinhard’s forces away from the Imperial capital, Odin, and capture the emperor while Imperial defenses are spread thin. While the nobles fight among themselves over who gets to lead this strike, the Mittermeyer Fleet lays a minefield that forces the rebels off-course, and then strikes them from behind. The defeated rebels flee to Rentenberg Fortress. Reinhard sends Reuenthal and Mittermeyer to occupy the fortress, but upon arriving, they are forced into close-quarters combat with the notoriously barbaric High Admiral Ovlesser.

ドーリア星域の会戦

After easily putting down a revolt on the planet Shampool, Yang is approached by Commander Baghdash, a Department of Intelligence official. Baghdash informs Yang that the 11th Fleet has joined the coup d’état and is headed his way. While the Yang Fleet and the 11th Fleet engage in the Battle of the Doria Starzone, the coup d’état faction remains steadfast, intervening with military force at a peaceful protest on the capital planet Heinessen.

惨劇

After easily putting down a revolt on the planet Shampool, Yang is approached by Commander Baghdash, a Department of Intelligence official. Baghdash informs Yang that the 11th Fleet has joined the coup d’état and is headed his way. While the Yang Fleet and the 11th Fleet engage in the Battle of the Doria Starzone, the coup d’état faction remains steadfast, intervening with military force at a peaceful protest on the capital planet Heinessen.

誰がための勝利

After defeating Legrange at the Doria Starzone, Yang’s fleet heads to the capital planet Heinessen, which has been taken over by the National Salvation Military Council. Though the council’s chairman, Greenhill, understands the severity of the situation, he still believes there’s no way Yang’s fleet can even penetrate Heinessen’s gravitational field because of its specialized defense system, Artemis’s Necklace. But Yang had a plan to disable Artemis’s Necklace…

黄金樹は倒れた

Kircheis returns to Reinhard after subjugating a frontier starzone. He wastes no time in asking Reinhard if there’s truth in the rumor that he knew of the plans for the nuclear attack on Westerland, but let it happen anyway. With the final battle against the coalition of nobles looming before them, the pair’s relationship begins to take a turn like none they have experienced before. Meanwhile, the Lippstadt Nobles Coalition, which had barricaded itself in Geiersburg Fortress, prepares to launch all of its forces in the final battle against Reinhard.

さらば、遠き日

The battle against the Lippstadt Nobles Coalition has ended, and a victory celebration and audience with the war prisoners is being held at Geiersburg Fortress. The guards forbid Kircheis from carrying his firearm inside, even though he always had permission to keep his weapons in Reinhard’s presence before. As the war prisoners face Reinhard one by one, Braunschweig’s adjutant, Ansbach, enters with his leader’s body in a coffin…

わが友

With their respective conflicts handily wrapped up, both Yang and Reinhard spend their time in the afterglow counting their regrets.